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子供の学習面に障害があるかも?明確な答えを見つけるために知っておきたい「学習障害」のポイントとは

author:dekkun
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学習障害(LD/限局性学習症)は、子供の学びにおける困難を指す総称です。しかし、症状が明確でない場合や他の発達障害との関係についても知りたいと思うのは普通のことです。このコラムでは、学習障害の診断や検査内容、ADHDやASDなどの発達障害との関係について詳しく解説します。

学習障害(LD)とは

学習障害の定義と一般的な特徴について

子どもが!マークと一緒に映るイラスト

学習障害(LD/限局性学習症)は、子供の学びにおいてちょっと苦労していたり、難しさなどを抱えている状態を指します。例えば、読み書きや計算、言葉の理解など基本的な学びのスキルがあげられます。学習障害を持つ子供は、他の子供と比べて注意力や記憶力、処理能力が少し低いことがあり、頑張ってもうまくいかないことや、学びに自信を持てないこともあるかもしれません。学習障害は、子供ひとりひとりで症状や程度が違うため専門家の判断が必要となります。早めに気づいて専門家のサポートを受けることで、子供の学びの力を最大限に引き出すことも可能となります。

学習障害の疑いを示しているサインとは?

読み書きや計算に苦労している様子がみられる

読み書きや計算の活動に取り組む際に、少し苦労を感じることがあります。文字や単語を間違えることや、計算の手順を理解するのに時間がかかることがあります。

言葉の理解や表現に難しさなどを感じている

他の人の話を聞くときに、言葉の意味を理解するのに難しさがあったり、自分の思いや意見をうまく言葉にできないことがあります。

注意力が散漫で集中が難しい

授業や課題に対して集中するのが少し難しかったり、気が散ってしまったりなど、長時間の集中していることが難しい様子がみられます。

学習に対する自信の低下

学習障害を持つ子供は、他の子供たちと比べて苦労感を感じることが多いため、自分に自信を持てなかったり、学びへのモチベーションが下がってしまうなど、学習に対する自信が低下する様子がみられることがあります。

これらの難しさに対する様子などは学習障害の一部である場合が多いです。専門家のサポートや適切な学習できる環境を整えることで、改善できるよう近づけることが大切です。ただし、一つの兆候だけでは診断が確定するわけではありません。もし心配な場合は、専門家や学校の教育相談に相談することが重要です。子供たちの個々のニーズを理解し、適切なサポートを提供できる環境をみつけましょう。

学習障害の診断プロセスとは?

子どもが本を読んでいるイラスト

学習障害を正確に診断するためには、以下のような一般的な手順があります。

観察と情報収集

専門家は、子供の学習や行動を観察を行ったり日頃の様子など関係者から情報を収集します。保護者や学校の先生からの情報や報告などは重要な情報源となります。

統合的な評価

専門家は、子供の学習能力や発達状況を総合的に評価します。言語能力、注意力、記憶力、学習スキルなどの領域を評価を行い、課題となっている部分の特定と症状の程度の把握を行います。

標準化されたテスト

専門家は標準化されたテストを使用して、子供の学習スキルや認知能力を測定します。これにより、子供の能力と年齢との比較が可能になります。

アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)

医療機関での診断では、アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)に基づいて行われ診断されます。あわせて、脳機能の異常に関する確認であったり、知的な部分に障害はないのか、困難な能力に偏りがないかなどを調べ、総合的に判断します。

DMS-5についてはこちらのコラムも参考にどうぞ

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他の要因がないのかを確認

学習障害の診断において、他の要因(例:感情障害、視覚・聴覚障害、環境要因など)が学習困難の原因となっていないかを確認するために、追加の評価が行われることもあります。

チームのアプローチ

子供の学習障害の診断には、複数の専門家(例:心理学者、教育者、言語療法士など)が関与することがあります。彼らはそれぞれの専門性から総合的な評価を実施します。

これらの手順を通じて、学習障害の診断を実施していきます。診断は個々の子供に合わせて行われるため、専門家の指導のもとで進められることが重要となるので専門機関や医療機関を受診しましょう。

学習障害とADHDの関係性について

学習障害とADHD(注意欠陥多動性障害)の類似点と相違点とは

学習障害は、学びに関するスキルや困難さに焦点を当てています。つまり、読み書きや計算などの学習の困難を指します。一方、ADHDは、注意力や行動の制御に問題があることに焦点を当てています。つまり、集中力や落ち着きが続かないといった特徴があります。学習障害とADHDは、それぞれが違った側面があることを下記にまとめました。

類似点相違点
学習上の困難学習障害とADHDの子供たちは、学習において困難を抱えることがあります。読み書きや計算、言語理解などの学習スキルに苦労を感じることが多い学習障害は、学習スキルの獲得に焦点を当てた障害です。一方、ADHDは、学習以外の領域においても注意力や行動の制御に困難さの特性。
注意力の問題両方の状態では、注意力に問題がある傾向があります。集中力が続かないため、授業やタスクにおいて注意を散漫になりがちです。学習障害では、主に学習に関連したタスクや活動において注意力に問題が現れます。一方、ADHDでは、あらゆる状況や活動において注意力の問題がみられることがあります。
行動や多動の特徴学習障害とADHDの子供たちは、行動の制御が難しいことがあります。衝動的な行動や多動(落ち着きがない行動)がみられることがあります。ADHDは、多動(落ち着きがない行動)が特徴的ですが、学習障害では必ずしも多動がみられるわけではありません。

重要なことは、学習障害とADHDは似ていると感じることがあるかもしれませんが、それぞれ異なる特徴を持っています。しかし、両者が併存している場合もあるということです。子供の特性や状況に応じて、専門家の評価とサポートが重要です。正確な診断と適切なサポートを通じて、子供たちが学びや行動の制御において可能な限りのサポートを受けられるようにしましょう。

まとめ

学習障害(LD/限局性学習症)は、子供の学びにおける困難を抱える場合に疑われる状態です。このコラムでは、学習障害の診断や検査内容、ADHDやASDとの関係について解説しました。早期の対応や専門家との連携を通じて子供の成長と学習をサポートすることが重要です。子供の個別のニーズに合わせた教育方法やサポート環境をみつけてあげましょう。

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