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発達が気になる?乳幼児健診で早めの発見とケアで明るい未来をサポート!

author:dekkun
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子どもの成長と健康は、親にとって最も大切な要素の一つです。そのため、乳幼児期には定期的な健診が行われます。この乳幼児健診は、疾病や障がいの早期発見・治療に重要な役割を果たします。本コラムでは、乳幼児健診の意義や内容についてご紹介します。

乳幼児健診とは

乳児を抱っこした家族のアイコン

赤ちゃんの健やかな成長を確認するために自治体ごとに行われる乳幼児健康診査は、正しくは「乳幼児健診」と呼ばれています。この健診では、赤ちゃんの発育や栄養状態の確認だけでなく、潜在的な病気の兆候がないかどうかもチェックされます。

乳幼児健診は、成長や健康状態の確認だけでなく、ママやパパが育児に関して気になることを相談できる貴重な場でもあります。健診の際には、栄養指導や歯科指導なども行われます。赤ちゃんの年齢に応じて、離乳食についてのアドバイスや歯磨きの仕方など、育児に関する疑問や悩みについて専門家からのアドバイスを受けることもできます。

赤ちゃんの健診スケジュール

本を読む子どもたち

赤ちゃんの健診のスケジュールは自治体や地域によって異なる場合がありますが、一般的な健診スケジュールの例を以下にご紹介します。ただし、具体的なスケジュールについては、ご自身の居住地の自治体や医療機関に確認することをおすすめします。

健診名対象年齢健診内容通知
1ヵ月児健康診査1カ月児・身体測定
・診察
・育児相談
退院時に産院から通知
3~4ヵ月児健康診査3~4カ月児・身体測定
・診察
・育児相談
2か月頃に通知
6~7ヵ月児健康診査6~7カ月児・身体測定
・診察
・育児相談
3~4カ月健診の際に通知
9~10ヵ月児健康診査9~10カ月児・身体測定
・診察
・育児相談
3~4カ月健診の際に通知
1歳6カ月児健康診査1歳6カ月~2歳未満児・身体測定
・内科診察
・歯科診察
・育児相談
1歳5カ月頃に通知
3歳児健康診査3歳1カ月~4歳未満児・身体測定
・内科診察
・歯科診察
・育児相談
・尿検査
3歳になる前月に通知

産後健診と生後1カ月の乳幼児健診は、多くの場合、出産した産院で同時に行われます。この時には、母体の状態や産後の経過などを確認するための健診が行われます。

母子健康法によれば、「1歳6カ月」と「3歳」の乳幼児健診は法的義務とされています。しかし、ほとんどの自治体では3~4カ月健診も実施されています。このように、乳幼児健診の時期は自治体によって異なる場合があります。したがって、お住まいの地域によって乳幼児健診を受ける時期が異なる可能性があります。

また、自治体が指定していない年齢でも、任意で乳幼児健診を受けることが可能です。保護者が必要と感じる時には、いつでも医療機関に相談し、乳幼児健診を受けることができます。乳幼児健診は赤ちゃんの成長や健康を確認するための重要な検査であり、積極的に受けることが推奨されています。

乳幼児健診でわかること

医療の専門職が並んでいるイラスト

  1. 出産

    2500g未満の赤ちゃんを出産した場合は市区町村の窓口や保健センターに「低体重児出生届」を提出

  2. 1ヵ月児健診 先天性疾患の早期発見につながる時期

    主に出産した病院で実施。
    健診内容
    ・発育、栄養状態
    ・身体測定(身長、体重、頭囲、胸囲)
    ・運動機能(原始反射)
    ・視覚、斜視
    ・横断 など

  3. 9~10ヵ月健診 

    発達の個人差が大きい時期

  4. 1歳6カ月健診(1歳半健診) 発達の問題がわかる時期

    ほこうができて、意味のある単語をはなし、他の子どもに興味を示したり、親と一緒に遊んだりできるかどうかを確認。軽度の精神発達遅滞、脳性麻痺、視覚障害や難聴などを発見し、早期治療に結び付けます。

  5. 3歳児健診 発達障がいがあればわかる時期

    自我が芽生え、それまでの親への依存状態から抜け出して社会性をみにつけ始める大切な時期。軽度精神発達遅滞、軽度脳性麻痺、斜視、視力障害、難聴などが発見でき早期治療に結びつける。

1歳半検診と3歳児健診

赤ちゃんが生まれてから、病院や自治体で乳幼児健診が行われます。最初の健診は、出産後の1カ月健診が一般的です。この健診では、お母さんと赤ちゃんの健康状態を確認します。また、国の母子保健法に基づく法定健診には、1歳6カ月検診と3歳児健診があります。これらの健診は、市区町村や医療機関で実施されます。

早期発見で改善する場合も

乳幼児健診は、子どもの成長を確認するだけでなく、疾病や障がいの早期発見や治療にも役立っています。とくに発達障害の場合は、1歳6カ月くらいでコミュニケーション、遊び、対人関係などの発達を確認できる時期と言われています。3歳くらいになると精神発達遅滞や広汎性発達障害などがないかどうかにも注意して健診が行われます。3歳前に気になったことがあったとしても、その段階で障害と判断するのは難しいでしょう。

乳幼児健診によって、身体的な病気や障がいが見つかり、それが発達障害や知的障害と関連している場合もあります。もし何か気になることがあれば、専門家のアドバイスや支援を受けることができます。早期に問題を発見し、適切なサポートや治療を受けることで、子どもの状態を改善することができるのです。乳幼児健診を活用して、子どもの健やかな成長をサポートしましょう。

まとめ

乳幼児健診は、子どもの成長と発達をモニタリングし、疾病や障がいを早期に発見する貴重な機会です。親と医療専門家が協力して、子どもの健康と幸福な成長をサポートしましょう。乳幼児健診への早めの予約と積極的な参加が、子どもの未来を明るくする一歩となります。大切なお子さんの健康を守るため、乳幼児健診の重要性を忘れずに、日々の子育てに取り入れていきましょう。

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