
ひとり親家庭の子どもたちは、修学や就職に必要な費用をまかなうのが難しいという課題を抱えています。そんな中、母子・父子・寡福祉資金貸付制度が存在し、ひとり親家庭の子どもたちに対し、修学資金や就職支度資金を貸し付けて支援する制度があります。本記事では、この制度について詳しく解説します。
母子父子寡婦福祉資金貸付制度とは
母子・父子・寡・福祉資金貸付制度は、20歳未満の子どもを扶養している、配偶者のいない女性や男性、または配偶者の亡くなった人などに対して、資金の貸し付けを行う制度です。この制度は、子どもを一人で育てる親や配偶者を亡くした方など、家庭の経済的な困難に直面している方々を支援するために設けられています。
対象者
母子家庭の母、父子家庭の父が対象となります。
貸付金の種類
具体的には、生活費や子どもの教育費、住宅費など、家庭の生活に必要な資金を一時的に貸し付けることで、経済的な負担を軽減し、安定した生活を送るための支援を行います。貸付けを受けるに当たっては、次の種別が規定されています。
- 事業開始資金
- 事業継続資金
- 修学資金
- 技能習得資金
- 修業資金
- 就職支度資金
- 医療介護資金
- 生活資金
- 住宅資金
- 転宅資金
- 就学支度資金
- 結婚資金
貸付条件について
保証人等の要件
母子修学資金、母子修業資金、母子就職支度資金、または母子就学支度資金を申請する場合(ただし、配偶者のいない女性が扶養している場合に限ります)、保証人を立てる必要があります。また、これらの資金を利用して学校に通ったり技術を学んだり、就職や入学・入所をする場合、連帯債務を負担する借主として加わることが求められます。
利子の取り扱い
貸付金の種類や連帯保証人の有無によって異なりますが、無利子または年利1.0%となっています。
返済方法
貸付金の種類によって異なりますが、一定の据置期間の後、3年から20年の間で返済が行われます。
利用までの流れ
申請先
市区町村の福祉担当窓口
提出書類
貸付申請書
添付書類
- 戸籍謄本
- 世帯全員の住民票
- 印鑑登録証明書
- 連帯保証人(いる場合)の収入が分かる書類
- 本人確認書類
関連法令等
母福13①②・31の6①②、母福令9①・31
申請先 | 市区町村の福祉担当窓口 |
提出書類 | 貸付申請書 |
添付書類 | ・戸籍謄本 ・世帯全員の住民票 ・印鑑登録証明書 ・連帯保証人(いる場合)の収入が分かる書類 ・本人確認書類 |
関連法令等 | 母福13①②・31の6①②、母福令9①・31 |
まとめ
母子・父子・寡婦・福祉資金貸付制度は、ひとり親家庭の子どもたちが学費や就職に関する費用を貸し付けてもらうための制度です。学びと就職の機会を確保するために重要な存在であり、ひとり親家庭の経済的な負担を軽減する一助となっています。制度の詳細や申請方法などは、各自治体や支援団体によって異なる場合がありますので、具体的な情報を確認して利用することをおすすめします。ひとり親家庭の子どもたちが安心して学びや就職に取り組めるよう、この貸付制度が一層充実していくことを願っています。
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