ひとり親家庭や両親のいない子どもを育てる保護者にとって、医療費は大きな負担となることがあります。ひとり親家庭等医療費助成制度が存在し、医療費の一部を助成してくれます。この制度を上手に活用することで、子どもの健康維持や治療に必要な費用を軽減することができます。このコラムでは、ひとり親家庭等医療費助成制度の概要や対象条件、助成の範囲についてご紹介します。ひとり親家庭の方々がこの制度を利用して医療費の負担を軽減し、子どもの健康を守るための情報をお伝えします。
ひとり親家庭等医療費助成制度とは
ひとり親家庭やひとり親家庭に準ずる家庭(両親がいない子どもを育てている家庭)の保護者と、18歳までの子ども(一部の障がいがある場合は20歳未満)に対して、医療機関や薬局で受ける医療費の一部を助成する制度です。ただし、所得制限があります。
対象となる人とは?
- この制度の対象となるのは、健康保険に加入しており、以下のいずれかに該当する人です。
- 母子家庭の母親と子ども
- 父子家庭の父親と子ども
- 両親のいない子ども ※ただし、自治体によって異なる場合もありますが、多くの自治体では一定の障がいを持つ子どもの父親または母親、服役中の父親または母親、DV保護命令を受けている父親または母親の子どもも対象とされます。助成の対象期間は、子どもの18歳の誕生日から最初の3月31日までです。ただし、一定以上の障がいのある場合は20歳未満となります。以下の人は助成を受けることができません。
- 生活保護を受けている人
- 小学校就学前の乳幼児で、子ども医療費の助成を受けている人
- 前年の所得が一定額を超えている人
- 事実上、婚姻関係と同様の事情にある人
助成の範囲
医療機関で入院や通院にかかる医療費の一部負担金が助成されます。具体的には、医療費や薬剤費、治療に必要な器具などの一部負担金が対象となります。ただし、入院時の食事にかかる費用は助成の対象外となります(一部の市区町村では助成対象としています)。市区町村によっては、自己負担額が設定されており、助成されるのは一部負担金から自己負担金を差し引いた金額となります。
利用手続きの流れ
申請先
市区町村の健康福祉担当窓口
提出書類
ひとり親家庭等医療費助成交付申請書
添付書類
- 戸籍謄本
- 健康保険証など
関連法令等
地方自治体の条例の基づく公費負担制度
申請先 | 市区町村の健康福祉担当窓口 |
提出書類 | ひとり親家庭等医療費助成交付申請書 |
添付書類 | 健康保険証など |
関連法令等 | 地方自治体の条例の基づく公費負担制度 |
まとめ
ひとり親家庭等医療費助成制度は、ひとり親家庭や両親のいない子どもを抱える保護者にとって重要な支援策です。医療費の一部を助成してくれるこの制度は、負担の軽減や子どもの健康維持に役立ちます。ひとり親家庭の方々は、自治体や関係機関との連携を通じて、この制度を利用するための手続きや必要な情報を確認しましょう。子どもの健康と幸せな成長をサポートするために、ひとり親家庭等医療費助成制度を上手に活用しましょう。